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まずは燕ちゃん。
結衣ちゃんの友達で、作中は完全にチョイ役ですが
この後のまもる君のイベントのトリガーとなる
重要なキャラだったりします。
読み取って妄想を膨らませて欲しかったところは
このシーンでの結衣ちゃんとの対照的な反応。
少女のようなやんちゃさの中に
大人の女性のような‟余裕”を感じさせます。
二人は同い年、でも結衣ちゃんはまだ・・・
ですが、燕ちゃんは、もしかしたらすでに・・・!?
その秘密は、この後、明らかに。
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そして結衣ちゃん。
友達の秘密を知り、動揺しています。
その動揺の仕方は、上の推察を裏付けるもの。
そして、うっかり無防備な姿を晒すというミスを犯し
弟の様に仲の良かったまもる君の本能に
火をつけてしまいます。
おそらく結衣ちゃんは、この時、初めて
まもる君を‟一人の男”として
認識したに違いありません。
エピローグの「しばらく会わないうちに~」は
この件がきっかけとも推察できます。
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最後に明日美さん。
読み取って欲しかった点は
まもる君に襲われた時、上で取り上げた
結衣ちゃんとの対応の違い。
結衣ちゃんは、半分パニック状態で (燕ちゃんのあの現場を目撃した後ということもあり)
まもる君を思いっ切り突き飛ばしてしまいますが
明日美さんは、何事もないように
まもる君を受け入れます。
浴槽で、まもる君に胸を見られている時もそう。
男を知っている大人の女性が母性から
小さな男の子の甘えを許す・・・
そんな余裕、寛大さすら感じさせます。
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ラストシーン。
上で取り上げた明日美さんの対応・・・
大人の女性が好奇心旺盛な若い男の子の悪戯を
許したことから、まもる君の本能に
本気で火を付けてしまう結果に。
でも、それは明日美さんも同じこと。
不器用な愛撫で、中途半端に灯された火は
明日美さんの中で燻り続けていたのでしょう。
男を知っている大人の女性にとってそれは
まさに不完全燃焼、治まりの付かない生殺しの状態。
ラストのセリフから、明日美さんは自ら身体を開き
まもる君を導いて、互いに燃え続けていた火を
鎮火した様にも受け取れます。
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