魔法アニメを作ろう

ゲームでお馴染みの魔法などのアニメーションについてです。
ここでは、エフェクトと呼ばせていただきます。

もはや完全にドット絵で描く必要がない!と、断言しても良いのですが
一応、簡単にご紹介しておきます。


RPGツクールで使用できるエフェクトは、1パターンが192×192pixelの大きさです。
ドット絵で描く場合は、かなり大きなサイズになります。

これを横に5パターン、縦に20パターン(?)まで用意することができるようです。
でも、読み込み速度の問題もあるようなので
あまりパターン数は増やさない方が良いと言われています。

まずは、最小のファイルサイズ(5パターン)で完結する簡単な作り方をご紹介します。



回復魔法や攻撃魔法などで使い道が多そうな光系のエフェクトです。

説明する必要はほとんどありませんが
小さい光の玉が、大きく膨らみながら輝き、波紋のように消滅するまでを
5パターンで簡単に表現したものです。

基本的に光弾系のエフェクトは、小さいものが大きく膨らみ弾けて消えるまでを絵にすれば
それらしく見えると思います。

RPGツクールのアニメーションエディターには、反転や、拡大縮小、半透明化させる機能も
付いているので、最小限のパターンさえ用意すれば色々なバリエーションが作成できます。

≪サンプルのアニメーション≫



パターン数は適度な数に調整しましょう。

当然ですが、パターン数を増やせばアニメーションは綺麗になりますが
その分、再生が終了するまでの時間が長くなってしまうのでご注意下さい!

個人的な意見ですが、効果音(SE)が1~2曲再生される内にアニメーションが終了すれば
丁度良いように思います。

効果音は、発射時、ヒット時、消滅時などに再生します。




【小技?】



炎や爆発といったアニメーションは、パターンを用意するのが意外と面倒です。

そこで、リアルさにこだわらなければ、上の画像のような
手抜きアニメーションで済ませてしまう方法もあります。

まず、メインとなるパターンを1つ作成します。

次に、色を変えながら内側から1色ずつ色を抜いていきます。

再生すると、下のサンプルアニメのような感じになります。

 

左のサンプルは、そのまま順番に再生しただけもの。

右のサンプルは、拡大、縮小、反転などを取り入れて再生したものです。
工夫次第といったところでしょうか。




【応用? カットイン風の演出】

「戦闘中にキャラクターのカットインなどの演出を入れたい!」

しかし、RPGツクールには、その専用の仕組みが用意されておらず
諦めてしまった方も多いかもしれませんね。

専用のスクリプトなどを自作で用意できるプログラマの方は別として
私のようなゲーム好きなだけのド素人のために、ツクールのデフォルト機能だけで
それらしく見せられる方法を簡単にご紹介します。



ページの冒頭で紹介したように、RPGツクールで使用できるエフェクトは
1パターンが192×192pixelの大きさす。

これを横に5パターン、縦に20パターン(?)まで用意することができると言われています。

上のサンプル画像は、横に5パターン、縦に4パターンのものです。
ツバメちゃんの特技『覚醒』のカットインのデータですね。




≪まずは画面サイズに合わせた絵を用意する≫



RPGツクールVXシリーズの画面の横幅は544pixelです。

まずは画面に表示させたい絵と、そのアニメパターンを作成し
それを192×192pixelのパーツへ分解して、横に5個、縦に20以内のファイルにまとめます。

RPGツクールMVの場合、画面サイズは816pixelですが、エフェクト1パターンのサイズは
VXシリーズと同じ192×192pixelです!






ファイルネームは任意でOKです。

このように全てのパターンをまとめたら、お使いのツクールにインポートします。




≪ツクール画面≫



ツクール上では、用意したファイルを最大2つまで同時に読み込み編集することが可能です。

かなり面倒な作業ですが、根気さえあれば結構なことができるのかもしれませんねw

組み方は普通の魔法アニメを組む時とまったく同じです。




≪ここで一つ問題が・・・≫

今ご紹介しているツバメちゃんの『覚醒』のように
プレイヤー自身に効果があるスキルのアニメーションは
ツクール側の仕様上、画面に表示はされません!


画面に表示されるアニメーションは、敵側に効果を与えるスキルのみです。

つまり、攻撃技のカットインであれば何も問題はないのですが
自身に効果のある技の場合、このままツクールの設定通りに作成しただけでは
このカットインのアニメーションを見ることはできません。

そこで・・・!




≪演出用の仮ステートを作成する≫



まず、データベースのステートに、何の効果も発生しない空のステートを1つ作成し
これを演出用ステートと仮に設定します。

続いて、コモンイベント技の効果を設定します。

ここで疑問に思うかもしれませんが、スキルの項目に技の効果を設定しないことがポイントです!

最後に、スキルの使用効果の欄に、作成した仮ステートとコモンイベントを設定し(上の画像)
スキルの効果範囲を「敵全体」に設定、
アニメーションの欄に作成したファイルを設定すれば完成です。

スキルを使用する→敵全体に向けてアニメが再生されるが空のステートのため何も起こらない→
しかし、最後にコモンイベントが実行され、効果はちゃんと現れる・・・という流れになります。

スキルの項目に効果を設定してしまうと、敵が強化されてしまったり
「○○には効かなかった!」などと表示が出てしまうので
スキルの効果は必ずコモンイベントに書きましょう。

 (サンプル)



また、アニメーションしないピクチャ機能を使った一枚絵のカットインを使いたい場合も
コモンイベントを用意しなければなりません。

この方法を取った場合は、上で紹介した仮ステートを利用する方法か
コモンイベント内で、戦闘アニメーションと敵に与えるダメージ処理までを全て完結させないと
行動が終了した後にカットインが表示されるという、おかしな現象が起こってしまうのでご注意下さい。

一応、上級スクリプトを一切使用せずに、全てデフォルトの機能だけで作ることは可能だったりします。


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